梅の剪定について
花も実も楽しめる梅ですが、上手に手入れしなければ、どちらも楽しむことができません。
梅の剪定には。
・新梢を出させるための花後の剪定
・日当たりや風通しをよくし、翌年の花を多くするための夏季剪定
・樹形の骨格を作り、無駄な枝を切る冬季剪定
季節ごとに目的別の剪定が必要です。
それぞれの剪定のポイントを簡単にまとめてみますと、
・花後の剪定では、一つの枝に葉芽を数個残すようにして、枝の1/3ほどを切ります。
・夏季剪定では花芽をつける枝に日光と風通しを確保するように、不要な枝を間引きます。
このとき、枝は根元から切るようにします。
・冬季剪定はつぼみを見ながら、外芽の上で切ります。
枝分かれして同年枝が多くでている場合、一本だけ残します。
ネットをいろいろ調べてみると、どうやら梅は花も実もと望むとうまくいかないことが多いようです。
ですから、どちらかに絞って剪定するのがよいようです。
例えば、実を目的とする場合は冬季剪定と夏の収穫後の剪定を行うよにするのがよいということです。
冬季は、新梢の3分の1程度を剪定し、来夏に枝をたくさん出させるようにします。
夏季剪定は、実の収穫後7月下旬から8月上旬にかけて行います。
夏季剪定では、余分な枝を落とし、花芽に日光を当てるのが目的となります。
花を観賞するのであれば、剪定は主に花後に行います。
この場合の剪定は、徒長枝や弱い枝は根元から切り落とし、込み合っている部分も間引くように根元から切ります。
余計な枝を切り終わったら、枝の先から1/3から1/2くらいを切り詰めます。
切る時は外芽(外に伸びていく芽)の上で切るのがポイントです。
花・実、どちらで楽しむにしても、目的に合った正しい剪定方法で梅を育てなければならないということです。